どーも、今回は水泳選手に携わっている僕にとっては割と身近なニュースでありますが、水泳のドーピング問題についてシェアしたいと思います。
サンはフリースタイルを得意とし2008年の北京から2016年のリオ五輪まで3大会連続で出場し、うち2012年ロンドン、2016年リオでは金メダルも取っている中国では英雄とされ、また世界ではフリースタイルの中で逸材とも言われていつ選手です。
この始まりは、2014年にサンが飲んでいた心臓の動悸の薬がドーピングに引っかかり3ヶ月対外試合が禁止されたくらいです。
ここに、オーストラリアの2016年リオのフリースタイル400m金メダリスト、マック・ホートンが関わってきます。このリオで、マックはサンを、「ドラッグチーター」と呼びました。また2019年の世界大会で1位のサン、2位だったマックはドラッグを使ってるやつは反則だと、表彰台に一緒に上がるのを拒み、また写真も一緒に写りたくないという態度を表しました。
この態度に対し、中国のファンからバッシングやブーイングが浴びせられました。サンのドーピングの疑いは常にかけられ、2018年にドーピング検査がサンの家で行われた時に、サンと彼のスタッフは血液検査のビンをハンマーで叩く壊し、また2019年に行われた公でのインタビューは同時通訳で行われ、通訳が全く違うように訳すなどはっきり疑いが晴れることがありませんでした。
そのため、マックは悪者となり、悪口、SNSでの脅迫、彼の家族の家は強盗に入られ、植物は殺され大量のガラスの破片が家のプールに残され、また殺害の脅しを受けた事もあると家族は語っていますがサンやサンのファンはこれに関しては否定しています。
そんな長い戦いが急展開を迎えようとしています。マックの家族が今までに受けた酷い扱いをサンのサポーターが明らかにしたことをきっかけに、この事件は一気に違う方向に進み出します。サンの公式サポーターは解散を表明し、サンの海外サポーターもマックに対して謝罪をし、それ以外の中国人も謝罪をSNS上でしました。内容としては「脅迫、侮辱、言葉による虐待をされた全ての人に対してまた国や団体に対して謝りたい」「サンに対してのsns上での非難を心から受け止め、私たちは謝罪をすると共に団体を解散する」
そんなサンは、先月スポーツ調停裁判所からスポーツ界では最も重い罰を受け、それに対しスイスの最高裁判所に過去8年のドーピングによる禁止を先月申し立てました。この結果次第ではありますが、もし異議が認められなければ、東京オリンピックからは愚か、彼の水泳人生も終わりになる可能性が高いです。
オーストラリアの水泳選手を何人か個人的に診ている僕としては身近なニュースに感じ、たたマックはどんなことをされようがあいつが悪いという姿勢で、ただ家族にそういう危害が加わるのは申し訳ないといった感じだそうです。
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